“本当の防災”を学ぶ「人とペットの防災救急士養成講座」体験リポート①
近年、日本では台風や線状降水帯による豪雨、地震やそれに伴う津波などの自然災害が毎年のように発生しています。さらに南海トラフ地震や富士山噴火など、未曽有の大災害への警戒感も増しています。
もし大きな災害が起きたとき、大切な家族であるペットと一緒に生き延びるために、私たちは何を知り、どう備えるべきなのか。
その答えを探るため、「人とペットの防災救急士養成講座」を取材しました。本リポートでは、その学びを3回にわたってお届けします。
人とペットの防災救急士になるために
この講習会は、その名の通り「人とペットの防災救急士」を養成するためのもので、「人とペットの防災コース」と「人とペットの救急コース」の2つのコースから成り立っています。
- 「人とペットの防災コース」:災害時の適切な避難行動や、ペットと安全に避難するための実践的な防災知識を身に付けます。
- 「人とペットの救急コース」:人やペットに対する応急手当や心肺蘇生法(CPR)など緊急時の対応スキルを習得できます。
これら2つのコースを受講後、筆記試験に合格すると、人とペットの防災救急士の資格を取得できます。
制度開始から2年、すでに約1,000人が資格を取得しているそうで、ペットと防災への関心の高さがうかがえます。
防災と救急救命のスペシャリストがレクチャー
講師を務めるのは、人とペットの防災救急塾塾長の立岡伸章さん。本業は救急救命学を専門とする大学教授です。学内の地域安全防災研究所の所長として、災害への備えや避難計画、発災直後に生存率を高めるための行動などを体系的に研究しています。
また、総務省や内閣府における防災関連業務にも携わるほか、大学のある青森県の防災アドバイザーとして行政支援も手掛けています。
そんな立岡さんの豊富な知見や大学での研究成果は、本講習にふんだんに盛り込まれています。立岡さんは現場を知る救急救命士としての経験も併せ持っているので、学術的アプローチや科学的根拠に基づきながらも机上論に陥ることなく、災害現場の実情や実践を踏まえた、非常に説得力のある充実の内容となっています。


災害や事故の場面でペットを助けるためには、まず飼い主である人が無事であることが絶対条件であり、人が安全に行動できなければ、ペットの救助は成立しない。
これは、講習の中で立岡さんが繰り返し強調していたことです。この大原則のもと、本講習会では人に焦点を当てた救急・防災の基礎を再確認し、ペットの安全につなげるための考え方を体系的に学べます。
今回、人とペットの防災救急士養成講習会のうち、「人とペットの防災コース」を取材しました。その模様を、全3回にわたって紹介していきます。
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